トレードツールとしてのMT5

MT5は海外で多くのFXトレーダーに愛用されている。

FXのトレードツールは数多く出回っているが、その中でも世界で広く使われているツールにMT5(メタトレーダー5)がある。MT5の強みとMT5でトレードを始めるために必要な要素を見てみよう。

MT5の概要

MT5(メタトレーダー5)はロシアのメタクオーツという企業が開発した、主にFX用のトレードツール。同社が以前から提供していたMT4(メタトレーダー4)より進化した次世代トレードツールとして、2011年にリリースされた。

MT5にはPC版、スマホ版、タブレット版と多くのハード向けが出ている。PC版は主にWindows用だが、一部のFX業者ではMac用MT5も提供している。スマホ版やタブレット版はiOS用とAndroid用の両方が出回っている。

基本的な機能は完備

MT5はFXのトレードツールとしての基本的な機能は完備している。米ドル/円を初め主な通貨ペアのチャートは1分足から月足まで多くの時間足で表示できる。移動平均線、MACD、RSI、一目均衡など主要なテクニカル指標は全て使える。

注文方法も成行、指値、逆指値といった基本的な注文形式を使うことができ、新規注文時に損切りのためのストップ注文を入れることもできる。

自動売買プログラムが充実

しかしMT5が他の多くのトレードツールより優れているのは、EA(エキスパートアドバイザー)と呼ばれる自動売買プログラムが多く利用できるところだ。自動売買は「システムトレード」と呼ばれることもあり、全てのトレードを自動的に行うシステムのこと。EAを使えば常にチャートに張り付いてトレードをする必要はない。

MT5上で利用できるEAは膨大な数が出回っており、また日々新しいプログラムが開発されている。トレードツールは自分に合ったものを選ぶことが最も重要で、何をもって最高のトレードツールと呼ぶかは自分次第だ。だがともかくFX自動売買をしたいトレーダーなら、MT5はかなり有力なツールとなってくれるだろう。

ある程度の英語力があるとベター

MT5は主に海外で使われているトレードツールだけに、完全に日本語に対応していない部分がある。もちろんMT5自体は日本語のメニューで使えるものの、ヘルプページで使われている画像は英語のまま残っているものが多くある。英語力があればそのような画像の解読にも困らない。

利用には海外FXの口座を開設

残念ながら日本のFX業者はあまりMT5を提供していない。日本の業者は自社開発したツールを提供しているのが普通で、MT5のような第三者が開発したツールは使わない。MT5を利用したいなら海外FX業者に口座を開設することが必要になる。海外業者と言ってもすでに日本法人を持ち日本でFX業者として登録している企業もあるので、大きな心配は無用だ。

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