侍ジャパン旋風!日本プロ野球の人気低迷からWBCによる人気復活への道

日本プロ野球の人気低迷と言われて久しく、さらにコロナがそれに追い打ちをかけました。コロナ禍が終わった今シーズンも、観客動員数は以前の7割程度とまだ復活の兆しはありません。

そんな中、WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)で侍ジャパンがアメリカを下し、14年ぶりの世界一に輝きました。本記事では、WBCにおける日本の勝因と、日本プロ野球への影響について解説していきます。

日本プロ野球人気低迷の時代とWBCがもたらした功績

2023年3月、WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)にて、日本代表チームが悲願の優勝を飾りました。サッカーワールドカップからのJリーグの人気沸騰と比べると、今ひとつ盛り上がりに欠ける日本のプロ野球でしたが、WBCでの大活躍によって多くの日本人が侍ジャパンに熱狂しました。

元々、今回の侍ジャパンに招集された日本選手は、海外リーグ勢からも多く招集され大会前から盛り上がっていました。特に大谷翔平選手やラーズ・ヌートバー選手など、若い日本選手たちの期待通りの活躍によって勝利を重ね、日本中がTVに釘付け。今や「侍ジャパンロス」という言葉まで出るほど、日本中を巻き込んで一大ムーブメントを作り出しました。

その好影響もあって、プロ野球オンラインゲームも盛り上がっており、こういった世界大会で結果を出すことの重要さを改めて感じることができます。

全国民が注目したWBCの誕生と歴史を振り返る

WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)とは、20の国と地域が参加する野球の世界一決定戦です。2006年に初開催され、今回が5大会目となります。2006年の初開催で、強豪アメリカやキューバを抑え、WBC初代王者に輝いた日本。第2回大会でも再び優勝を手にしたのも日本でしたが、その後の第3回、第4回大会では、まさかの準決勝敗退という不遇の時代が続きました。

ドラマチックな展開に日本中が沸いた、日本VSアメリカ決勝戦

初代優勝国でありながらも、近年は結果を出せず苦しんでいた日本でしたが、今大会は順調に勝ちを重ねました。準決勝のメキシコ戦では、終始メキシコがリードを奪っていました。しかし、9回裏にそれまで不振だった村上宗隆選手がサヨナラ打を決め、日本を逆転勝ちに導くというドラマチックな展開。

そんな中で迎えたのが、2023年3月22日、アメリカ・フロリダ州で行われた日本VSアメリカの決勝戦でした。2回表に先制を許すも、その2回裏、村上宗隆選手の今大会初ホームランにより、アメリカに追いつき、その後、満塁となったところで、ヌートバー選手による内野ゴロで勝ち越し。さらに4回裏。岡本和真選手によるソロホームランで1点を追加し、2点リードとなります。

8回裏からは、ダルビッシュ有投手がマウンドに。シュワーバー選手にソロホームランを打たれ、1点差に縮まったものの、リードを守ったまま最終9回へ。最後は大谷翔平選手がマウンドに上がり、チームメイトでもあるトラウト選手を160キロを超えるストレートとアウトコースのスライダーで空振り三振を奪い、日本の優勝が決まったのです。帽子とグローブを投げ捨て、勝利を喜ぶ大谷選手に、日本中が歓喜に沸きました。

海外メディアは、日本の投手陣は「WBC史上最高」とこぞって賛辞。また栗山監督による、冷静かつ聡明な采配も勝利に貢献したと評価しました。

WBCがもたらした、日本プロ野球人気低迷払拭へ、大きな一歩。

日本中が熱狂したWBC。朝日新聞の世論調査によると、大会前に「WBCでの日本の活躍を楽しみにしている」と答えた人が80%。男女別で見ても、「楽しみにしている」とした男性は81%、女性は80%と、ほぼ同じでした。「侍ジャパンロス」を解消しに野球場へ足を運ぶファンも増えると予想されます。コロナ禍以降、低迷に苦しんでいた日本プロ野球の復活のチャンスとなるか、プロ野球の今後に注目が集まります。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です